お役立ちガイド

倉庫内における一般的な課題

みなさん初めまして。私は豊田自動織機ITソリューションズ(TIIS)で倉庫業務のコンサルタントを担当している田中と申します。このたび倉庫業務に従事するみなさまのお役に立つ情報を発信していくことになりました。私がその原稿を担当しますので、よろしくお願いいたします。

第1回目の今回は、私が見聞きした倉庫内における一般的な課題をご紹介するとともに、課題解決に向けて現場の担当者がすべきことは何かをご紹介します。

倉庫管理お役立ちガイド_倉庫内における一般的な課題

注文が入ってから出荷するまでの作業を機械に頼らず効率良く正確に行うにためには


昨今はネット通販花盛り。日用品や書籍、洋服にご当地グルメまで、買い物はもっぱらネットショッピングという人も多いのではないでしょうか。

ショッピングサイトもさまざまな種類があり、工事現場で必要な道具や工具を釘1本からでも届けてくれるサイトがあれば、注文から届くまでに半年以上もかかるというグルメ商品もあるなど、あらゆる商品を買うことができるようです。

中には、注文の当日には商品を届けるなど、スピードをウリにしているサイトもあります。こうしたネット通販ブームのおかげで、物流・倉庫業界の働き方も大きく変わったと言えるでしょう。少しでも早くお客様の元へ商品を届けるため、さまざまな工夫が行われるようになりました。

とくに目覚ましいのが「マテリアルハンドリング(マテハン)」でしょう。大手の物流や倉庫業者が採用している機械のことです。注文が入ったらその品を棚からピッキングして出荷の準備までを手作業ではなく機械で行うというものです。商品を素早く集めることができれば、それだけ早くお客様の元に届けることができるというわけです。

私のお客様は大手の事業者ばかりではありません。
中小の物流・倉庫業の方も数多くおいでになります。物流にスピード感が求められる時代だけあって、入出荷や保管用のマテハンを導入したい思いはあるのですが、費用などの問題から簡単に導入するというわけにはいかないのです。

とくに中小の事業者にとっては、頭の痛い問題ではないでしょうか。マテハンが導入できないのであれば、人が対応する以外にありません。効率的かつ正確に作業をするには何ができるのかをお客様と一緒になって考えるのも、私たちの大切な業務のひとつになります。

倉庫管理お役立ちガイド_倉庫内における一般的な課題_マテハンに頼らない効率化

まずは現状の業務内容に改善点がないか見つめ直すことが大切。


私たちは「WMS」と呼ばれる倉庫管理システムを取り扱っている会社ですが、そのシステムさえ売れればよいという考えは一切持っていません。物流・倉庫業のみなさんが抱えている悩みを解決に導くことこそが、私たちに与えられた使命だと考えています。

効率的かつ正確に作業をするために、よりよい方法を提案することが私たちの仕事なのです。そのために大切にしていることは、現場の様子を見させていただくこと。事業者のみなさんが当たり前に行っていることも、第三者の目で見れば、改善点が見えることがあるからです。

商品を置いてある棚の位置商品の配置の仕方注文が入った時の集め方…
そうしたことに改善の余地がないかを考え、よりよい方法をお伝えするこの「提案力」こそが、私たちの強み。もし、倉庫内の業務効率化を考えている企業様がいらっしゃるなら、まず一度自分たちとは違った目で業務内容を見つめ直すことが大切です。いままで気が付かなかった改善点が見つかるかもしれません。

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