生産管理システムでできる業務の効率化
私は豊田自動織機ITソリューションズ(TIIS)で業務コンサルタントを担当している中村と申します。生産現場のみなさまのお役に立つ情報を発信しています。
今回は、「生産管理システムとはどんなものなのか」「生産管理システムで何ができるのか」といったみなさんの疑問にお答えしつつ、現場の効率化につながるヒントをお伝えしたいと思います。
必要性は感じているが、
生産管理システムを導入していない・入れ替えが進まない。
私は仕事柄、あちこちの生産現場を訪ねていますが、意外に多いのが、生産管理システムを導入していないという会社です。必要性は理解しているという企業は多いものの決して安くはない代物。すぐに結論を出すわけにはいかないことは十分に理解できます。
生産管理システムとはどういったものかをしっかり把握し、実際に導入することによっての費用対効果を十分に吟味した上で、結論を出さなければなりません。
「生産管理」とは何かを知る
そもそも「生産管理」とはどんなことなのでしょうか。まずは基本の「キ」の字を理解しておくことが大切です。なぜ初歩的な話からさせていただくのかというと、私の経験上、基本を押さえておくことが必要だと思うからです。システムを導入したら「あんなことができる」「こんなこともできる」といった方法論ばかりが先行するほど、導入後の運用面で苦労されているケースが多いと感じます。
「企業において、生産効率を高めるために行われる生産に関する予測・計画・統制などの管理活動」ある辞書で「生産管理」の意味を調べたら、このようなことが書いてありました。製造業がある製品を作って出荷するまでの工程を洗い出してみると、次のような項目が考えられます。
- 販売計画
- 生産計画
- 購買計画
- 購買発注
- 購買受入
- 製造
- 検査
- 梱包
- 出荷
生産管理に求められるのは、会社の決める販売目標に基づき、綿密な生産計画を立てること。そして、その計画通りに業務が進行しているかどうかを管理することです。計画と進行管理は、いわばクルマの両輪です。クルマをきちんと走らせるためには、両輪を上手に回していくことが大切になるのです。
こうして細かく業務を洗い出してみると、生産管理とは製造業にとって、いかに大切なポジションであるかがお分かりいただけるのではないでしょうか。
「生産管理システム」にできることを知る
生産管理の基本概念を確認したところで、次に生産管理システムとは何かを考えていきましょう。
生産管理システムとは、上記に挙げた業務を滞りなく、しかも効率的に進めることができるようサポートする製造業に欠かせないシステムです。生産管理システムを導入すれば、例えば以下のような点をシステムで計算した結果を割り出してくれます。
- 所要量計算を行い、必要な原料、部品の算出
- 出荷から逆算して製造に着手すべき日
- 歩留まりを考慮して実際に生産が必要な数量
- 在庫切れにならないように必要な原材料、部品の手配タイミング、手配先
- 作業日や工程ごとの作業負荷
- ボトルネック工程がどこにあるか
などなど
Excelでもある程度計算できると思いますが、限界もあります。上記で列挙したような事まで果たして計算できるでしょうか?
今より精度を上げようと思った時には、生産管理システムだったらどこまで考えてくれるのか一度見てみませんか?
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